一室電解セルで、「終点電位以下のため、しばらく待つか、水を少量入れてください」と表示がでていて、測定ができません。
直前の測定において終点電位以下を一定時間保持したことで測定が終了します。
一般的な実験環境では、セルの外部から混入する水分(バックグラウンド水分)の吸収によって、自然に終点電位以上に戻り、再度ブランクを安定化させます。
測定環境がドライルームなど極端に乾燥している場合、バックグラウンド水分が少ないため、終点電位以上に戻りにくくなります。
二室電解セルの場合は、逆電解機能により終点電位以上に戻します。
一室電解セルの場合は、原理上逆電解の機能が備わらないため、水を含むメタノールなどの溶剤を発生液に添加して、終点電位以上に戻す必要があります。
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