電量法で固体試料をセルに直接添加して測定しています。 測定後、バックグラウンド水分が高くなっており、しばらく待つともとの水準に戻ります。 繰り返し測定の間のブランク消去の安定化に時間がかかるため、効率が悪いです。
試料の添加のために、セルフタの共栓を開けていないでしょうか。
その場合、空気中の水分がセルに混入してしまいます。
電量法水分計は容量法に比べて高感度であるため、
混入した空気中の水分によってバックグラウンド水分が顕著に高くなります。
セル内の空気層にある水分は、ゆっくりと発生液に溶け込むため、
ブランク消去が安定化するまでに時間がかかります。
試料の添加による外気の混入を抑制するには、
「超微量固体試料採取器」を使用した試料の添加が有効です。
まず、フッ素樹脂製のカプセルに試料を秤取し、カプセルを採取器に載せておきます。
採取器は筒状でカプセルを通過させることができ、二重扉のような構造となっております。
これにより、試料添加時の外気の混入を抑制することができます。
「超微量固体試料採取器」の使用方法を以下の動画、
測定事例をアプリケーションデータNo.9と21にて紹介しております。
併せてご確認ください。
【2024/5/10追記】
現在「超微量固体試料採取器」に付属するカプセルとフタの材質が「PCTFE」から「PTFE」へ変更となり、
パーツナンバーが変更になっております。変更後の材質における耐薬品性は、酸・アルカリ・有機溶剤共に影響は有りません。
※「この動画は再生できません」と表示されている場合は、
スーパーリロードをお試しください。
[Windows:Ctrl+F5 / Mac:Command+Shift+R]
アプリケーションデータNo.9
https://www.hiranuma.com/product/aqua/app/pdf/aq9_2011.pdf
アプリケーションデータNo.21
https://www.hiranuma.com/product/aqua/app/pdf/aq21_2204.pdf